病院を変えるときの手順|どうしても主治医が信用できないという場合

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外来の主治医がどうしても信用できないなどの理由で、他の病院に変えたいと思うことが、残念ながらあるかもしれません。

一度崩れた患者医師間の信頼関係というものが、必ず回復できないわけではないとは思いますが、回復が難しいケースもあると思われます。

そんなときには、やむなく病院を変えることも、より良い治療を受ける上での選択肢となります。

そのようなときに、どのような手順を踏むべきかということについて、述べてみたいと思います。


まず最初に次の病院を探す

一番最初にするべきことは、主治医に病院を変えたいことを伝えるよりも、次の病院を探すことが優先です。

現在の主治医に次の病院を紹介してもらうのであれば、先に病院を探す必要はありませんが、既に患者医師間の信頼関係が崩れている状況で今の主治医を信用できないのであれば、先に自分で病院の候補を探すことになるでしょう。

次の病院を先に受診するという意味ではなく、主治医に病院を変えたいことを伝える前に、あてを見つけておくという意味です。

おおまかに次の病院のあてを見つけてから、主治医に切り出したほうがその後の流れはスムーズになります。

そして次の病院を探すにあたり、できれば複数の病院をピックアップしておくべきです。 次は有名なこの医師に絶対診てもらいたい!ということで、行く先を1つに絞ってもよいですが、その場合には一つ注意点があります。

あなたの病気の専門がその有名な医師に当てはまらなかったり、なにか問題点があって診れないということになると、もう一度もとの病院に戻って相談しなくてはならないからです。

なるべくスムーズに病院の変更をすすめたい、できれば今の病院には二度と行きたくないという場合は、複数の病院を選択肢として挙げておくことをお勧めします。

今の主治医に紹介状を書いてもらう

次の病院をいくつかピックアップしたら、主治医に紹介状を書いてもらいます。 どんなに患者医師間の関係が悪くても、紹介状はあなたが医学的な不利益を被らないために、必ずもらっておくべきです。

紹介状には、検査結果のコピーなども含まれます。また、レントゲン写真などの結果も貸出可能であったり、最近ではCDにコピーしてくれるところも多いです。 新しい主治医にこれまでの経過や検査結果を伝えないと、同じ検査が繰り返されたり、治療の質が保てなかったりする可能性があるので重要です。

そうは言っても、今の主治医に伝えにくいという方も多いかもしれません。 しかし、言いにくければ、通院が遠いから家の近くで病院を探したいからとか、理由はなんでもかまいません。

紹介状をもらわずに病院を変えるということは、患者さん自身の不利益になるので、極力避けるべきです。 また、次の病院を1つに絞っているのであれば、そこの病院宛でよいですが、複数あれば、あえて紹介状の宛先を空白にしてもらって、実際にいくつかの病院を受診して決められるという利点があります。


紹介状を持って次の病院を受診する

そして、必ず紹介状を持って次の病院を受診します。 紹介状は、医師が見た所見や検査結果など、あなたの病気についての客観的な情報なので、非常に大切です。

あなたの話す内容と紹介状の情報から、通院先をその病院に変えることが、あなたにとって医学的に不利益がないかを、受診した病院の医師に判断してもらえます。

専門性が合致しているかどうかも大切ですが、病院を変えると受診に関して細かな点で変わってくることがあります。

例えば、ワーファリンという血液をさらさらにする薬を飲んでいる場合、定期的にPT-INRという値を採血でチェックする必要があります。

そのような採血の値に関して、前の病院では当日に結果が出たけれども、この病院では設備がないので外注検査となるので翌日結果が届きますというケースもあります。

専門性が合っているかどうかのほかに、病院を変えることによって、通院に関して変わってくることなどを、最初にしっかり確認しておかなくてはいけません。

また、紹介状を見せるときに、あなたが病院を変えたいと思った理由を説明することで、前の医師とあなたとの間にあった問題に関して、客観的な意見を聞くことができます。

それらを確認した上で、新しい病院に通うことに十分納得できるということであれば、その新しい病院に通院するということになります。

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まとめ

病院を変えることは、できればそのようなことは経験しないほうが望ましいですが、やむなく必要になることもあるかもしれません。

その際には必ず紹介状をもらってから次の病院を受診し、専門性や通院の際に前と変わる点を確認した上で、病院を決めることが大切です。