入院後の医師からの病状説明|家族の誰が聞きに行くべき?

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家族が入院した場合、必ず医師からの病状説明というものがあります。 ご本人とご家族に対して、入院した理由、今後の治療の方針などを説明します。

これに関して、度々トラブルの元となるケースがありますので、それについて説明したいと思います。


複数の家族が別々に説明を受けるケース

良くあるのが、入院してご本人とご家族の前で病状を説明したあとに、別の遠方の家族が病院にいらして説明を求めるケースです。

入院が急であったりすると、遠方に住んでいる家族は当日の説明には間に合わないということも多いです。

しかし、ここで別個に説明を受けると、後になっていろいろと問題が起きてきます。 なぜならば、同じ内容でもやはり人によって受け取り方が変わってくることがあるからです。

説明は関係する家族全員集まった時が望ましい

別の機会に同じ内容を説明しても、家族間で受け取り方が違うと、あの医師は説明の度に違うことを言うという印象を持ってしまいます。

そのため、多くの場合、医師が1人の患者さんについて、それぞれの家族ごと(長男家族、次男家族など)に別々に説明をするケースはほとんどありません。

説明をするときは、その日に呼べるすべての関係する家族に集まってもらい、一度に説明をします。

これは医師側の時間的な負担を避ける意味もありますが、実際のところ前述のトラブルを避ける目的という要素が非常に大きいです。


家族間人間関係が悪いケースがないわけではない

また、これは決して多くはないケースですが、家族ごとに説明を求める意図が違うことがあります。 具体例として一番多いのは、遺産相続などでもめているケースです。

他の家族よりも少しでも多くの情報を得て、有利に事を運ぼうとするのが、医師側からも見て取れてしまうことがあります。

そのような場合に、医師側が別個に対応すると、なぜあそこの家族には説明したのに、うちには説明してくれないんだ!というクレームが出てきます。

そのようなことに対して、医師側が平等に説明していることを証明するため、病状説明はなるべく多くの家族に同時に行われるのが一般的です。

連絡の窓口を1つに決めてもらう

基本的には、病状説明は前述のような形で、なるべく多くの家族に集まってもらって行われます。

しかし、細かい病状の変化などがあるたびに、毎回集まっていただくのは実際のところあまり現実的ではありません。

そこで、通常は1人の方にキーパーソンとなっていただき、その方に医師や看護師からの連絡先の窓口になってもらっています。

この場合も、情報の伝達に関して混乱を避けるため、窓口となってもらうご家族の方は1人に決めてもらっています。

多くの場合、配偶者の方や、配偶者の方が亡くなられている場合には、長男、長女の方というケースが多いです。

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まとめ

上記のような理由から、病状説明は一度になるべく多くの家族の方に聞いてもらいたいと医師は考えています。

できれば遺産相続のことなどは考えたくありませんが、実際そのようなケースは完全にはなくならないのが実情です。

求めがあれば、なるべく説明の機会を設けるように考えていますが、時としてトラブルの原因となるため、説明のときはなるべく多くの家族に説明を聞いていただきたいと思っています。