病気に詳しい患者は医者に嫌われるなんて誰が言いだした?

病気に詳しいと医者に嫌われる?

病気に詳しい患者は医者に嫌われるなんて話が、インターネット上に散見されます。

これは全くの間違いだと思うので、ちょっとこれについて書いてみたいと思います。


病気に詳しい患者さんは医者にとってありがたい

おそらく、医者の前で病気についての知識をペラペラ喋るのを医者が嫌がると思われている人がいるようです。

私としては、こういった患者さんはむしろありがたいと思っています。 なぜかというと、理由は二つあります。

病気についての勉強をしてきていただいている人は、治療や検査を進めるときに医者から説明がしやすくなるのがまず一つの理由です。

昔は医者の言うことに従えというような時代だったかもしれませんが、今はそのような医療の時代は終わったといえます。

治療や検査を進める上で、患者さんの同意なしに行われることはありません。 治療や検査が必要である理由について、事前に患者さんに理解していただく必要があります。

しかし、医学的な治療や検査についてきちんと説明するためには、病気の根本から説明する必要があります。

ですので、病気について勉強していただいてきている方は、医者からするとむしろ話しやすく、説明しやすい人なのです。

患者さんが本当に求めているものが伝わりやすくなる

もう一つの理由は、患者さんが本当に求めているものが医者に分かりやすくなるという点です。

いろいろ病気の知識がある患者さんが、自分が病気に関して知っていることを医者に説明することは、医療の質にとってとても意味のあることです。

それによって医者はその人が病気についてどこまで分かっていて、何を知りたいかを把握することができます。

例えば、お腹が痛いから病院に来ましたという人がいたとします。

当然ですが、お腹が痛いからなんとかしてほしいというだけでも、検査や治療は進みますので問題はありません。

しかし、自分は親が胃がんで、胃がんはこういう症状が出ることがあると聞いたことがあるなどと伝えてもらうと医者としてはありがたいわけです。

それによって医者は、この人が本当に不安なのは「自分が胃がんかどうか」なのだと分かるからです。

患者さんの不安を取り除くためにできることが医者にとってはっきりすることで、医者は患者さんが一番求めている情報を伝えることができます。


病気に詳しい患者が嫌われるというのはかなり古い考え方では?

病気に詳しいことを医者の前でさらけ出すのは、けっして悪いことではないといえます。

このような患者さんを嫌う医者というのは、今の時代、逆にどうなのかなぁという感じです。

患者は医者の言うことを聞いていればいいんだ的な、何か古い時代の価値観を感じます。

特に難病をお持ちの患者さんが、そこらへんの研修医よりも病気の知識に詳しかったりするのは、今や珍しいことではありません。

自分の病気のことについて勉強してきてくれて、主治医と詳しく議論した上で、自分にとって一番良い治療を選択するというのが、日常的に行われています。

医者に嫌われるかもしれないから、という理由で、病気について知っていることを隠す必要はまったくありません。

病気に詳しくなろう!

まとめ

病気に詳しい患者は医者に嫌われるという考えは、古い考え方だと思います。

現在では、マスメディアやインターネットで様々な病気の情報が手に入ります。

患者さんが病気について勉強した上で、医者と自分の病気について議論するというのは、より良い医療を受ける上で大切なことになっていくはずです。