胸が痛いのは何科にかかるのが正しいの?|胸痛の原因について

胸が痛いときどうすればよい?

まず最初に確認しておきますが、あなたの胸の痛みがこれまでに経験したことのないほど強く苦しい症状であるのであれば、迷わず救急車を呼ぶべきです。

胸痛の原因は、心臓を栄養する血管がつまる急性心筋梗塞の他、致命的となる病気であることがあります。 そのような場合には救急車で専門的検査や治療ができる病院へ速やかに運んでもらう必要があります。


胸痛の専門科は循環器内科

そのような激しい症状ではなくても、病院で調べてもらうために専門の科にかかるとなると、胸痛に関する専門は心臓内科・循環器内科・循環器科になります。

ここで挙げた心臓内科・循環器内科・循環器科はすべて同じ意味です。

循環器とは血液を循環させる臓器のことで、心臓や血管などのことです。 つまり循環器内科とは心臓と血管の内科ということになります。

胸痛について診てもらう場合、緊急性が高いものから除外してもらう必要があるため、まず相談するべきは心臓を診ている循環器内科の優先順位が高いといえます。

当然ですが一般的な内科であっても初期的な対応は可能です。必要があれば専門的な医療機関へ紹介してもらえます。

しかし胸の痛みを日常的により多く診療している診療科というと、やはり循環器内科だといえます。

胸痛にはどんな原因があるの?

緊急性の高いものとして、まず最初に挙げた急性心筋梗塞があります。 心筋梗塞では心臓を栄養する血管が血のかたまりでつまってしまい、その血管が栄養する領域の心臓の筋肉が死んでしまいます。

また、完全には血管は詰まっていなくても、血管の中が狭くなっている状態で、身体に負荷がかかったときに血流が不十分になる状態は、狭心症と呼ばれます。

心臓は特に胸痛を起こす病気の原因となる臓器であり、不整脈や心臓を覆う膜に炎症が起きる心外膜炎でも胸痛として症状が出てくることがあります。

心臓以外では、ほかに緊急性の高いものとして、血のかたまりなどが肺の血管につまる肺塞栓症、大動脈の壁が裂けてしまう大動脈解離などが挙げられます。

いずれも、早急に専門的治療が必要であり、致命的な状態となる可能性がある病気です。 他には、肺から空気が漏れる気胸、肺を包む膜に炎症が起こる胸膜炎、局所的な胸の痛みであれば肋間神経痛肋軟骨炎、胸部の筋肉痛も胸痛という形で症状が出てきます。

さらに、胆のうの出口に石がつまる胆石発作、すい臓に炎症が起こる膵炎、胃の中の胃潰瘍、食道が胃酸で荒れてしまう逆流性食道炎などのお腹の上の方の病気でも、胸痛として症状が出てくることがあります。


胸痛で病院に行くとどんな検査をうけるの?

まず医者は痛みの性状を聞き、診察で心臓や肺に異常な音がないかを確認します。 心筋梗塞や狭心症では、胸前面の苦しさを伴うような、締め付けられるような痛みが典型的です。

また、冷や汗が出たり、息が苦しくなったりといった他の症状もあるのであれば、重大な病気の可能性が高いと考えられます。

さらに心電図胸のレントゲン採血検査で緊急を要する病気がないかどうかを見ていきます。 必要に応じて胸の部分の造影剤を使ったCT検査を行います。

前述の肺塞栓症や大動脈解離では確定診断のために造影CT検査が有用となるからです。

緊急性の高いものがなさそうだということになれば、上に挙げたような病気の中から、さらに疑わしいと考えられる原因に沿って検査を進めていくことになります。診察と検査を受けましょう

まとめ

胸痛の中には、致命的となる病気から起きるものがあります。 胸の痛みが経験したことのないほど強く苦しいものであれば、迷わず救急車を呼ぶべきです。

そうではないという場合でも心臓内科・循環器内科・循環器科へ受診し、診察と検査を受けることをお勧めします。

参考文献)
日本循環器学会 ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)「2014年6月24日、日本循環器学会HP閲覧、最新情報はhttp://www.j-circ.or.jp/guideline/をご確認下さい」
今日の診断指針第6版 医学書院
内科診断学第2版 医学書院

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