あなたは誰と病院にいきますか?家族の付き添いが大切な理由
ご家族の誰かが病院にいくとき、可能であれば必ず付き添ってあげたほうがよいでしょう。
あなた自身がかかる場合も、一人で行って帰ってくるよりも、病院を受診するときはなるべくご家族と一緒に行ったほうがよいです。
「付き添いは荷物を持ってあげられる」とか「いろいろ手伝ってあげられる」ではなく、病院への付き添いには他に大切な理由があるのです。
それでは病院を受診するときに、ご家族と一緒に行くとよい理由を見ていきましょう。
医師との会話をフォローできる
まず、診察時の医師とのやりとりを第三者としてそばで聞いてくれる人がいるのは大きな利点です。
診察室では患者さん本人は自分の症状を医師に伝えたり、疑問点を聞いたり、医師の説明を聞いたりするのに集中していることと思います。
そんなときに起こる聞き忘れや、ご自分の情報の伝え忘れを、ご家族がいれば防げる可能性があります。
「ほら、この前検査うけたじゃない」とか「昔手術うけたっていってたでしょ」とか、一緒にいらしたご家族がフォローしてくれることは実際多いです。
また、医師の説明の聞き漏らしも少なくなるため、結果として診察、治療の効果が高くなる可能性があります。
同じ情報を共有できる
あなたが家に帰ってから「検査の結果~だったよ」とご家族に説明しても、医師からの説明を100%伝えることはきっと困難でしょう。
伝言ゲームがそうですが、情報は多くの場合、人を介すると多少の足りない部分がでてきたり、伝える人の主観によるゆがみが入ってきます。
健康や場合によっては命にかかわる話ですので、そのような情報の欠損やゆがみは可能な限り避けたいところです。
診察室で同時に聞くことでご家族も同じ情報を共有できます。また、複数の人間で聞くことで、間違った受け取り方をしてもあとで修正ができます。
家族の協力で達成される治療がある
仮に家での生活の注意点として、「食事を気をつけるように」といわれても、一人で達成するのは非常に難しいことだと思います。
特に食事に関しては、家で食事をつくっている人が話を聞くことが大切です。 また、カロリーの制限や禁煙などはあなた一人の意思ではなかなかうまくいかないかもしれません。
一人で来た場合、厳しい制限はご家族に隠してしまう方もいらっしゃいます。お気持ちはわからなくもないですが、結果として治療が進まないので自分の体にとってよくありません。
ご家族と一緒に病院に行き、生活での注意点の情報を共有することで、問題点が改善される可能性はぐっと高まります。
もし万が一があったときに迅速に対応できる
これは非常に希なケースの話ですが、治療や検査の合併症でもし万が一のことがあったとき、新たに治療方針を決めなくてはいけない場合があるかもしれません。
判断が難しいケース、患者さんが意識を失っているようなケースなどでは、ご家族と相談の上治療方針を決めることになります。
そういった場合の判断にご家族がいれば、治療方針の決定を共有できるため、最良の決定が迅速にできる可能性が高くなります。
まとめ
忙しい中、なかなかご家族と一緒に都合をつけるのは難しいかもしれません。しかし病院へのご家族のつきそいは、治療や検査、治療方針の決定にとって非常に有益となります。
病院にいらっしゃるときは可能であればご家族との来院をおすすめします。