海外旅行先で病院にかかるときに大事!薬の名前の伝え方

海外滞在時に医療機関で薬剤名を説明するときの注意点

普段薬を飲んでいる人が一時的に海外に滞在する場合に、注意しなくてはいけないことがあります。

もしあなたが薬を普段飲んでいないとしても、ご家族に薬を飲んでいる方がいるのでしたらぜひとも伝えていただきたいお話です。

海外滞在中に何かあった時に、当然ながら医療機関を受診することがあるかもしれません。

そのようなときに、症状を英語で伝えたりということも大変ですが、なにより飲んでいる薬の名前を正確に伝えるためには前もって準備が必要なのです。

ここでは海外旅行の際の薬の情報に関して、前もって必要な準備について説明したいと思います。


薬の商品名ではなく成分名を控えておく

海外の医療機関で自分が普段飲んでいる薬の名前を伝えようとする場合、薬の商品名ではなく成分名を伝える必要があります。

なぜならば、日本国内で処方されている薬であれば日本国内では通じますが、多くの薬の商品名は海外では通じないからです。

今現在国内で処方されている多くの薬の商品名が、日本国内または通じても一部の国でしか通じない名前なのです。

さらに近年では、日本国内でもジェネリック医薬品を飲んでいる人が増えていますので、同じ成分の薬であっても商品名はたくさんあります。

そのために、自分が飲んでいる薬を海外の医療機関で伝えようと思ったら、あらかじめ薬の成分名を控えておく必要があるのです。

薬の成分名は、薬の添付文書に記載されていますが、下記のような検索サイトで調べることも可能です。

QLifeお薬検索

お薬検索ならQLife(キューライフ)。お医者さんが処方する処方薬と、薬局で買える市販薬(OTC)の効果と副作用、写真、添付文書、保管方法等を掲載。商品名だけでなく一般名や剤形、色などからも検索可能。

薬検索(処方薬 市販薬 漢方薬 約16,000種類) – gooヘルスケア

日本最大級の薬情報を無料で検索。約16,000種類の銘柄の薬検索ができます。病院、医者からもらった処方薬、薬局で買える市販薬、漢方薬がよくわかる!薬の名前、効果効能、飲み方、使用上の注意、副作用、薬価などを解説。ジェネリックとの区別にも対応。

さらに薬の服用量も控えておく

薬の成分名を確認したら、その量を確認しておくことも必要です。たとえば、血圧の薬でオルメテックという名前の薬があります。

オルメテックはアンギオテンシンII受容体拮抗薬という種類に属する薬であり、その正確な成分名はオルメサルタンメドキソミルといいます。

ですので、海外でオルメテックを飲んでいることを伝えるためには、オルメサルタンメドキソミル(Olmesartan Medoxomil)またはオルメサルタン(Olmesartan)と伝える必要があります。

そしてたとえば朝1回1錠を飲んでいる場合でも、オルメテックは日本国内では5mg錠、10mg錠、20mg錠、40mg錠があります。

そのため、「One tablet(1錠)」だけでは正確な服用量は伝わりませんので、いずれの錠剤を飲んでいるのかを確認しておかなくてはいけません。


お薬手帳には成分名の英語記載が載っていない

お薬手帳には服用量は記載されていますが、残念ながら薬の商品名しか記載されておらず、成分名が載っていないことが多いです。

今の時代多くの人が海外旅行や海外出張を経験するわけで、お薬手帳を最初から海外滞在時にも対応できるように改善すべきだと思っています。

お薬手帳に薬の成分名の英語記載を追加するだけで、海外で医療機関にかかる時に使えるようになるからです。

しかし残念ながら現時点では英語の成分名はお薬手帳に記載されていないので、自分で準備する場合にはお薬手帳に英語の成分名を追記しておく必要があります。

しっかりと準備が必要です

英文薬剤証明書を作ってもらうという方法がある

自分で準備するのが大変という人は、英文薬剤証明書を作ってもらうという方法があります。

これは海外滞在先での医療機関受診のためだけではなく、手荷物検査などでのトラブルを避けるためにも役立ちます。

処方した医師または調剤した薬剤師によって、処方内容を記載した英文の証明書を作ってもらうわけです。

また、滞在が長くなれば、そのあいだに海外の医療機関で継続処方を受けることになるかもしれません。

そのようなことが予想される場合には、主治医に英文で紹介状を作ってもらえば処方内容もそこに英語で記載されるはずです。

ちなみに医療用の麻薬や睡眠薬に関しては国によって持ち込みができないこともあり、あらかじめ滞在先の在日大使館で確認をしておいた方がよいでしょう。

海外に薬を持って行く際に必要な書類作成を取り扱っている会社もありますので、こういったサービスを利用してしまうのも一つの手です。

まとめ

海外の医療機関で飲んでいる薬の名前を伝えるためには、あらかじめ成分名と服薬量を確認しておくことが必要です。

場合によっては、英文で薬の証明書をつくってもらうことも検討が必要となります。 海外に行かれる際には、これらを踏まえてしっかりと準備をしていただければと思います。

準備万端で海外へ!

おまけ

なぜこのような話を取り上げたかというと、私の個人的な経験上、上記のことを知っておくのは海外に行くときにはとても大切だと感じているからです。

私は日本に来た外国人旅行者の診察をすることがありますが、持病のある外国の方が普段何の薬を飲んでいるのかまったくわからないというケースをよく経験します。

外国人の方の中には、薬の実物を見せてくれる人もいます。しかし、ときには英語以外の知らない言語で薬の名前が書いてあったりして、その場ですぐに調べることはなかなか難しいこともあります。

「同じ薬をくれ」と言われてもどうしてもわからないというケースが実際にないわけではありません。

ですので日本から海外へ行かれる方も、ぜひとも海外へ行く前には飲んでいる薬の成分名と服用量を確認していっていただければと思います。