不定愁訴で陥りやすい!?ドクターショッピングにならないために

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ドクターショッピングという言葉をご存知でしょうか。 自分の体の問題に対して次々と病院を変えたり、あるいは同時にいろいろな病院を受診することをいいます。

まるで買い物するかのごとく手軽に次々といろいろな医師や病院にかかっていくことからこのようなネーミングがついています。

特に症状が「だるい」、「疲れやすい」、「イライラする」など多岐にわたり、検査をしても原因が見つからないような不定愁訴をもった方がドクターショッピングになってしまうケースが多いです。

自分の病気に合った医師を探すのに時間をかけるのは大切なことですが、ドクターショッピングになってしまうと自分にとって良い結果にはなりません。

では、なぜこのドクターショッピングがよくないのかについて説明していきたいと思います。


ドクターショッピング同じ検査同じ治療繰り返すことになる

ドクターショッピングという言葉は患者さんにとっても医師にとっても、悪い印象しかないネーミングです。

ドクターショッピングが起こる背景の一例として、患者さんがご自分の体の問題に対して強い思い込みを持たれており、それと医師の見立てが合わないことに納得できないというケースがあります。

実際ドクターショッピングをするとどのようなことが起こるかというと、行く先々で同じ検査同じ治療を受けることになり、患者さん自身の負担も、医療経済的な負担も増えていきます。

例えるならば、通常の病院受診を「知識を得るために本を読む」ということに照らし合わせると、ドクターショッピングは「いろいろな本のもくじだけをひたすら読みあさる」行為に近いといえます。

難しい病気がドクターショッピングと見なされていることがある

しかし、中には非常に診断の難しい病気のために、一般的な検査では診断ができずにドクターショッピングと見なされてしまっているケースもあります。

ドクターショッピングは不定愁訴のケースに限られるわけではありません。 中には病院を5回も6回も変えて、やっと正しい診断をなされ、正しい治療が始まるというケースもあります。

医師の診断能力の問題であるといってしまえばそれまでですが、専門外の珍しい病気にまですべて対応できる医師は少なく、現実にこのような患者さんは存在します。

患者さん自身は病気のつらさに加えて精神的にも非常につらい思いをすることになります。


同じ検査同じ治療繰り返しを避けるために

もし、あなたがご自分の体に問題があって病院にかからなくてはならないとしましょう。医師にかかっても、信用ができない診察結果であった場合、どのようにすればよいのでしょうか。

他の病院にかかっても同じ結果になるのかどうか確認するために病院をかえるというのは、患者さんの権利として当然のものだと思います。

そこでドクターショッピングになってしまわないように注意することは、病院を変えるときには必ず紹介状や検査結果をもらって次の医師にわたすことです。

これをしないと、診察、検査、治療がまた一から同じ道をたどることになり、あなたの体の問題に対して診断のためのステップがひたすら最初の部分だけを繰り返すことになります。

紹介状や検査結果があることではじめて、あなたの客観的な医療情報が蓄積していくため、たとえ途中で病院を変えたとしても正しい診断にたどり着く可能性は高くなります。

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それはときにセカンドオピニオンとも呼ばれる

近年では、治療方針の決定に際して他の医師の意見を聞きたい時にセカンドオピニオンという形で病院を受診することができます。

病院によってはセカンドオピニオン外来というものも存在します。 ドクターショッピングセカンドオピニオン違いは、あなたの過去の医療情報が適切に蓄積されていくかどうかという点にあります。

ドクターショッピングではあなたの医療情報が次の医師に伝わらず、また同じステップを繰り返してしまうのに対し、セカンドオピニオンはあなたのすべての医療情報を他の医師に見てもらって意見を聞くので、それまでの検査や治療の情報の上に成り立つという点が大きく異なります。

ですので、たとえ前の病院の医師のことをどんなに信用できなかったとしても、紹介状や検査結果は必ずもらってから次の医師にかかることが非常に大切です。