診断書と紹介状は何が違う?診療情報提供料と診断書発行料の違いについて

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外来にいらした患者さんに「前の医師からの紹介状はお持ちですか?」と聞くと「あります、持ってきています。」といって出されたのが診断書であったという経験が何度かあります。

紹介状は前の病院での治療内容などの情報が書かれているもので、病院を移るときに診療をスムーズに継続するために必要な書類です。

一方で診断書は、診断病名が記載されていますが、紹介状の代わりにはなりません。

ここでは、どういうときに紹介状が必要で、どういうときに診断書が必要なのか、という点についてと、その料金の違いについて説明します。


紹介状は医者が医者へ向けて書くもの

単純な話なのですが、紹介状は医者が医者へ向けて書く書類です。

その書類の目的は、病院が変わっても継続して治療ができるようにすることです。

紹介状には、これまでの治療内容や検査内容、飲んでいる薬など、病院が変わっても診療が続けられるようにするための情報が含まれています。

心電図や採血などの検査結果や、場合によってはレントゲンなどの画像そのものも紹介状に添付されます。

診断名も当然含まれます。しかしここで大切なのは、紹介状は医者が医者に向けて書くものなので、医療者でない方が読むことを想定されていないという点です。

そのため紹介状を医療機関でない機関へ提出するということはありえません。紹介状はあくまで診療のための書類ということになります。

診断書は医者が医者ではない職種の人へ向けて書くもの

一方で、病気や怪我の内容を医療機関でない機関へ提出する場合には、診断書が用いられます。

診断書は基本的に、医者が医者でない人へ向けて書く書類です。

事故で警察に怪我の内容を提出するとか、会社を休むために病気に関する書類を提出すると言った場合に必要となります。

これらの場合、当然ながら受け取り手は医者ではありませんので、病名や治療期間などを誰が読んでもわかるように書き換えた書類が必要になるからです。

診断書では、診断名、受診日、治療に要する期間などの限られた情報を、誰が見てもわかるようにして明確に記載されています。

しかし必ずしも提出先が必要とする情報が全部記載されているとは限らないので、診断書が欲しいという場合には、診断書にどこまで記載してもらう必要があるのかを提出先に確認する必要があります。

例えば保険会社への提出書類であれば、診断名、受診日、治療に要する期間以外に、怪我をした詳細な部位、処置の内容や手術の有無などまで必要になる場合があります。

多くの場合、それぞれの保険会社の決まった書類がありますので、必要に応じてそれらを取り寄せなくてはいけません。


診断書と紹介状の料金はどう違う?

さて、ここまでで診断書と紹介状は目的が異なるという話をしましたが、この二つは料金についても大きく異なる点があります。

紹介状はその目的が診療の継続であるということもあり、基本的には保険が適用されます。

紹介状は正確には診療情報提供書と呼ばれ、その費用は診療情報提供料として定められており、自費で2500円で3割負担の方は750円となっています。

一方で診断書の発行料は健康保険の対象外であり、病院ごとに文書料として定められています。つまり病院ごとに値段が違います。

診断書の種類にもよりますが、多くの病院ではだいたい2000円から5000円くらい前後となっています。

ちなみに紹介状の料金は診療の継続に必要なものとして健康保険が適用されるとともに、医療費控除の対象にもなりますが、診断書発行料は医療費控除の対象にはなりません。

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まとめ

紹介状は医者が医者へ向けて記載する文書で、病院が変わっても診療が続けられるようにするためのものです。

そのため紹介状は健康保険が適用され、医療費控除の対象にもなります。

一方で診断書は医者が医者ではない職種の人へ向けて記載する文書です。

診断書発行料は病院ごとに異なり、健康保険および医療費控除の対象外です。