否定的な単語も一緒に検索するのがインターネットで治療や薬を調べるときのコツです

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インターネットというのは、現在のところ正確な医学情報と正確でない医学情報が入り混じっている状態です。

それにもかかわらず、インターネット上の医療情報は増え続けており、一般の方が手に入れられる医療情報源としては主要なものになりつつあります。

「インターネットで調べたんですが、この治療を受けたいのですが」とか、「インターネットで新薬がでたって見たので、試してみたいのですが」と患者さんに聞かれる機会も増えてきました。

しかし、こういった場合の多くの方は治療に関してインターネットで調べる際に、片方の側面からしか調べていないように思います。

つまり、調べたい治療に関して心の中で良さそうだと思ってしまった人は、ひたすらその治療の良い面ばかりを調べあげてしまっているのです。


じゃあインターネットの医学情報をどのように活用すればよい?

医療従事者から見ると、インターネットの情報をそのまま鵜呑みにするのは非常に危険です。

まず前提として、インターネットの医学情報は必ずしも正確であるとは限りません。

いかに信憑性の高い医学情報だけを抽出するかという問題に関しては、過去に下の記事に記載しました。

病気や治療の信憑性の高い情報をインターネットで検索する方法をまとめてみた

インターネット上で病気や治療のことを検索すると、様々なサイトが引っかかり、それぞれの情報が正しいのかどうかを判断する必要があります。 現時点で、googleの検索順位は医学情報の正確性とは関係なく、そのため検索上位だからといってその情報が正しいかどうかはわかりません。

インターネット上の情報は正しいとは限らないのだということを頭に入れたうえで、インターネットを上手に使うことが大事です。

特に医学情報について検索する目的でインターネットを使う場合には一つのサイトの情報に固執するのではなく、調べようとする治療に関して総合的に見てどういう情報が多いのか、という方法で調べることをお勧めします。

外来で新しい治療についてインターネットで調べてきたという患者さんの多くが、その副作用や合併症を含めた悪い側面については調べていらっしゃいません。

治療法や薬の良い面だけをひたすら調べて、ぜひ使いたい!やってみたい!と話されますが、副作用や合併症について説明すると躊躇される方も実際多いです。

調べるときは否定的な単語を一緒に入れてみよう

たとえばAという治療法についてグーグルやヤフーなどで検索するときには、多くの方が「A治療法 効果」とか「A治療法 利点」といった単語で検索されます。

そして一通り調べたのちに、十分な情報が得られたと満足して検索を終了してしまいます。

しかし、大切なのはそのような良い側面の情報を得たのちに、あえて悪い側面の情報を探すことです。

たとえば「A治療法 副作用」とか「A治療法 合併症」と調べれば、その治療に関する危険性についてもしっかりと調べられます。

インターネット上の情報は正しい情報と間違っている情報が混ざっているという欠点はありますが、治療に関する良い情報と悪い情報のどちらかに偏っているということは少なく、ある意味ではインターネット上の情報は公平であるともいえます。

特に病院で保険医療として提供されている治療ではなく、民間で販売されているようなサプリメントなどに関しては、上にあげた「副作用」とか「合併症」に限らず、「後遺症」とか「詐欺」とか「被害者の会」とか、かなりネガティブな単語もためしに一緒に調べてみてください。

そこまでしっかり両面から調べれば、偽物の医学に騙される可能性も少なくなるはずです。


まとめ

インターネットで医学的情報の良い側面だけ調べ上げて、得られた情報に満足するのは危険です。

必ず否定的な単語を一緒に並べて検索するようにすることをおすすめします。