診察室あるある事例:医者がうんざりしている患者さんのセリフ

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仕事でずっと診察室にこもって何人もの患者さんと話をしていると、いわゆる「あるある」な事例を経験します。

診察室での「あるある事例」は、何でもないようなことから、中には診療の妨げになるようなものもあります。

患者さんからしてみれば、診察室で診察しているときに医者は何を考えているのか?というのは気になることだと思いますし、知っていただければ病院に行くときに役に立つことかもあるかもしれません。

と、大層なことを書くように始めましたが、自分が気になっていてこれから書くのはひとつのちょっとした例です。


医者になってから100回近く聞いた冗談

初診の患者さんに対しては、必ずこれまでにしたことのある病気というのを確認します。

過去に手術を受けていたり、今現在何か治療を受けていて薬を飲んだりしているのであれば、それは診察、診断に非常に大切な情報となるからです。

私「いままでに何か病気をされたことがありますか?」

患者さん「いやー、特にこれといった病気はしたことがないですよ。悪いところはどこもないですねぇ・・・」

私「そうですかー」

患者さん「悪いのは頭だけですなぁ、がっはっは。」

なぜなのかまったくわかりませんが、中高年男性の方でこの「悪いのは頭だけ」という冗談を言う人が異様に多いです。

なにか診察室の受け答えマニュアルのようなものがあってどこかで買って読んだのか、と疑うくらいの頻度なのです。

たぶんこの冗談はもう医者に対してはまったくウケないです(医者以外にウケるかは保証はできませんが)。

もし今後病院にかかる中高年男性の方はもうこのセリフは使わないほうがいいと思います。

患者さんからすると場を和ませるように冗談を言ってくれているのだと思いますし、それを無下にするような気持ちは医者側にはまったくないことははっきり言っておきます。

むしろ医者としては患者さんが軽い冗談を言ってくれるのはありがたいと思うべきだとも感じています。

しかしあまりに多すぎる・・・

この文章を読んでくれている方が中高年男性でない場合も、もし「自分の父親はこういうことを言いそうだ」と思われた方は、いまのうちに忠告していただけると助かります。

そういうセリフを言う人に限ってけっこうな病気をしている

このセリフを言う人に関してさらに気になる点があるのですが、このセリフを言う人に限って実は病気を持っていたり、過去に手術を受けていたり、というケースが多いのも非常に気になっています。

患者さん「悪いところはどこもないですねぇ・・・悪いのは頭だけですなぁ、がっはっは。」

私「いやいやー、そんなことないんじゃないですか~。じゃあ診察しますね~。」

といって、服を上げてもらうとお腹にでっかい手術の傷あとがあったりします。けっこう日常茶飯事です。

私「それは何かの手術の傷あとですか?」

患者さん「あ~、これは胃がんの手術のあとなんですよ」

私「あ・・・そうなんですか・・・」

心の中で「病気したことあるじゃないですか!」と思いながら、ぐっとこらえて診察を続けています。


まとめ

診察室の会話で「病気をしたことがありますか?」→「悪いのは頭だけです」の冗談は個人的にはあまりおすすめしません。

あまりにたくさんの人が使う冗談なので、自分に限らずうんざりしている医者がいるかもしれないからです。

ちなみに類似の例として、中高年女性の方の「貧血?うちは金欠だけど。ふふ、あらやだー」というパターンもあります。