魚の目は何科にかかる?鶏眼の原因と治療について

entry_img_185

先日、足に魚の目(ウオノメ)ができて痛いんですけど何科にいけばいいですか?と患者さんに聞かれました。

魚の目の治療自体は、その部分を削るだけなので自分でやってしまう人もいるようです。しかし自己流の処置では感染の原因になることもあるため、きちんと病院で処置してもらうことをおすすめします。

私の内科の外来には魚の目を削るような器具もなく、その患者さんには皮膚科への受診をおすすめしました。

魚の目は皮膚の角質からできてくるもので、慣れた専門の医者にかかるのであれば皮膚科が適しています。

魚の目というと皮膚の問題なので、皮膚科にかかるというのはあまり迷うこともないかと思っていましたが、中にはどこの病院へいけばいいのか迷う方もいるようです。

そこでここでは魚の目について、魚の目とはそもそもなんなのか、病院に行くとどのような治療をするかを含めて説明してみたいと思います。


魚の目ってそもそも何?

見た目のがさかなの目のように見えるので、魚の目(ウオノメ)と呼ばれていますが、面白いことに医学的にはニワトリの目と書いて鶏眼(けいがん)とよびます。

鶏眼という名前は一般的にはあまり聞きなれないものですので、ここでは魚の目に統一して説明していきたいと思います。

ものを書く職業の人に多い「ペンだこ」は、くり返し皮膚の同じ部分にペンがあたって、皮膚の一部が硬くなってしまいます。魚の目も同じメカニズムでできます。

しかし「魚の目」が「たこ」と異なるのは、皮膚の角質が増殖してしまって硬い芯をつくり、皮膚の深くまで侵入してしまうことです。

この皮膚の深くまで侵入した硬い芯が、神経を圧迫してしまうために痛みや出血を起こすことがあります。

また、魚の目の原因の多くは靴があたったりなどの刺激であり、多くは足の裏や足の指にできます。

魚の目の治療ってどんなことをするの?

魚の目の治療は基本的に硬くなった部分をメスなどで削ることですが、軟膏を塗って硬い部分を柔らかくしながら削ったりといった処置も行われます。

しかしいくら魚の目を削っても、原因を解決しない限りまた魚の目ができてしまうので、たとえば足の魚の目であれば靴をきつくないものに変えたり、市販の保護パッドを使ったりといった予防が大事です。

とくにハイヒールなどの足に負担がかかる靴を履いている女性は、注意が必要です。

さらに糖尿病などの病気があって手足の血流が悪くなっている人の場合、魚の目の下に膿がたまってしまって膿瘍になっていたり、潰瘍ができていたりする場合もあり、その場合には膿を抜いたり感染予防をしたりする治療も必要になります。

また、魚の目とよく似ているもののひとつに、ウイルスによってできる「いぼ」があり、魚の目とは治療法が変わってくるので、きちんと病院で診察を受けて、適した処置をしてもらうことをおすすめします。


魚の目は皮膚科以外には診てくれるところはないの?

皮膚科以外にも、形成外科や整形外科でも魚の目の処置をやっているクリニックは多いようですので、近くに皮膚科がないという場合には、形成外科や整形外科でも処置は受けられると思われます。

しかし魚の目の診断や治療を多くやっている診療科となると、魚の目は「皮膚が硬くなる」という皮膚の問題なので、一番に挙がるのはやはり皮膚科です。

実際に日本皮膚科学会のホームページには、より詳しく治療などについての説明も記載されています。

ウオノメやタコの治療はどうするのですか? 皮膚科Q&A – 日本皮膚科学会 

また、上にも書きましたが、魚の目と思っていてもウイルス性の「いぼ」であったりということもありますので、きちんと診察をうけて判断してもらうのがよいと思われます。

まとめ

魚の目はくり返しの刺激で皮膚の角質が増殖してしまって硬い芯ができてしまった状態です。

治療は基本的には硬くなった部分を削り取ることですが、感染の原因になったり、膿がたまっているような人もいるので、まずはお近くの皮膚科で相談することをおすすめします。

参考文献)
診断と治療 95(9):1431-1436:2007
今日の治療指針2015年版