結婚と健康の関係について|「既婚者は独身者より長生き」の謎

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2011年のルイスヴィル大学のグループが The American Journal of Epidemiologyという雑誌に発表した報告で、既婚者独身者より長生きだという報告があります。

この論文によると男性では独身者は既婚者にくらべ、寿命が8-17年短く、女性では7-15年短いと報告されています。

この差はどこからくるのか?というと、結婚し家族ができることで食生活が改善されたり、病院受診に積極的になったりするからではないかと考えられています。


家族の存在が誤った治療拒否を防ぐ

私個人的には、実際に「家族がいる」ということで、より正しい治療を受け入れられる機会が増えるのではないかと考えています。

Apple社の創設者であるスティーブ・ジョブズが、当初すい臓がんの治療を拒否したことは有名ですが(ジョブズは既婚者ではありましたが)、これはジョブズだから話題になっているわけで、日本の病院でもこのような治療拒否のケースがないわけではありません。

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家族の説得が一番効果的である

患者さんが治療を拒否した場合、医師は次に家族を説得にかかります。家族に患者さんの状態を説明し、本人が治療拒否されていることを伝えるのです。

これは、その後の訴訟などのトラブルを避けるという目的もありますが、それ以上に、家族に説得してもらうのが一番効果的であるからです。

実際、頑なに治療を拒否していた患者さんが、「先生、自分はうけたくないけれど家族のために治療をうけることにしたよ」と治療に同意いただいた経験は多いです。

おそらく家族がいなければ、このような方は治療を拒否したまま病院に来なくなってしまったでしょう。


もし病気になってしまったら

あなたの家族がもし病気になったら、よりよい治療を受けるためにサポートをしてあげることが大切です。

また、あなたが病気になったら家族のために治療をうけるという視点を持っていただければと思います。