かかりつけ医はなぜ大切か|近所の病院の正しい使い方マニュアル

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多くの診療科が揃っている総合病院というのは、非常に便利です。初診にいらっしゃる方も、「やっぱり大きい病院の方が安心だと思って・・・」という方も少なくないです。

確かに、診療科が多くて規模の大きい病院であれば、できる治療や検査の幅も広いのは間違いありません。

しかし、どんなときでも「大きい病院の方がいい」といって近くのクリニックを避けるのは間違いです。

ではどのように近所のクリニックを利用するべきなのか、具体的な例をいくつか挙げてみたいと思います。


医療機関への入口として利用する

あなたが自分の体のことで不安なことがある場合、いきなり大きな病院に行く前に、まず一度近所の病院で相談することがよいでしょう。

地域で開業している医師は、「この病気であればどこに紹介するのが一番適切か」という情報を持っています。

いきなり自分で大きな病院にいくと、診療科が揃っていることもあり、すべての治療がその病院内で完結する可能性が高いです。

それはいいことなのですが、やはり病院ごとに得意分野、不得意分野というのがあります。

ほかの病院の方が高度な治療を行っている可能性があり、最初から大きな病院にかかることで、かえって選択肢を狭める可能性もあるのです。

そこで、専門性の高い病院にかかる必要があるか、必要があるとすればどの病院にかかるのが一番適切なのかを近所のクリニックで相談することが望ましいといえます。

また、最近では専門性の高い大きな病院は、初診のときに紹介状がないとかかれないというところも多いです。

ですので、一度近所の病院で相談し、適切な病院へ紹介状を書いてもらうという方法が賢い方法です。

医療のアドバイザーとして利用する

近所のかかりつけの病院であれば、気軽にかかれるという点がなにより大きな利点です。

ちょっとした風邪症状や花粉症などの比較的軽い症状でも気軽に受診して相談してもらえます。

そうすると必然的に、医師と顔をあわせる回数も増え、お互いにコミュニケーションもとりやすくなっていきます。

初対面の相手ならば遠慮してしまうような些細な疑問も聞くことができ、医師の方もその患者さんに合った適切な答えを教えてあげやすくなります。

大病院でもできなくはないですが、外来の専門性などもあり、そこまでするのはなかなか難しいのです。

近所のクリニックであれば別に症状がなくても、病気になったわけでなくても、自分の健康に関して不安なことがあれば気軽に聞きに行くという使い方ができます。


手軽に薬の処方をしてもらう

例えば3ヶ月に1回の外来予約であれば、その間に足りるだけの薬が処方されるわけですが、一部の睡眠導入剤などの薬は1度に30日分しか処方できません。

また、新薬であれば発売されてから1年間は、1度に14日分しか処方できません。 このため、足りない分だけを処方してもらうために頻回に病院に行くことが必要になるケースがあり、それが遠くの病院だったりすると大きな負担になってきます。

このような短期間の分しかもらえない薬の処方であれば、近所のクリニックでしてもらったほうが労力は少なくてすみます。

また大きな病院にかかっているのであれば、そこの主治医と相談した上で、外来は遠くの大きな病院にかかりながら、間の足りない分の処方だけば近所の病院でしてもらうということも可能です。 近所のクリニックをうまく利用することで病院にかかる労力を軽減することができます。

まとめ

大病院志向では近所のクリニックの重要性を忘れがちですが、健康や病気の相談の窓口として大切です。

大きな専門性の高い病院と近所のクリニックを並行してうまく利用していくことが一番賢い方法だと考えます。