高血圧の内服治療|血圧を下げる薬はいつまで飲むのか?

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もしあなたが高血圧の薬を飲んでいるとしたら、いつまで飲めばいいのか、いやになってしまったことはありませんか?

また、もしあなたが高血圧の薬を飲んだことがないとしても、ご家族に高血圧を飲んでいる方がいれば是非とも知っておいていただきたいお話です。


血圧が下がったからといって高血圧をやめてはいけない?

診察室で、血圧の薬って一度始めたら一生飲まなきゃいけないんでしょ?とよく患者さんに質問されます。

実際、ほとんどの方が薬なしでは血圧が下がらずに、なかなかやめられないのが事実です。

じゃあ一度飲み始めたらやめられないのかというと、必ずしもそうではなくて、中には禁煙して生活習慣をしっかり整えた人、ダイエットを頑張った人など、血圧が下がって高血圧がいらなくなった人もいます。

しかし問題となるのは、血圧のくすりを飲んで下がったからといってすぐやめてしまう人です。そういう人はくすりをやめたらすぐもとの高い血圧にもどってしまいます。

血圧のくすりを風邪薬のように一定期間飲めばよいという考えは間違いです。やめてよいのかどうかには、医師の慎重な判断が必要なのです。

高血圧血圧を下げるために飲むわけではない

医師の慎重な判断が必要なのはなぜかというと、血圧の薬を飲む目的が血圧を下げることにとどまらないからです。

いやいや血圧を下げるために飲むはずでしょ!というご意見もあるかと思います。

しかし、実際には高血圧血圧が高くなって怖い病気にならないためにあるのです。つまりいいかえると、血圧をさげる薬をのんでいることは将来の健康への投資をしているという状態なのです。

高血圧をほうっておくと、血圧が高い状態がつづいて動脈硬化が進むと血管の中がせまくなって、血管がつまってしまいます。

頭の血管がつまれば脳梗塞心臓の血管がつまれば心筋梗塞になってしまいます。 つまり血圧が高い状態がつづくと脳梗塞や心筋梗塞などの命にかかわる重大な病気を引き起こすので、それを防ぐために高血圧の薬を飲むのです。

今現在の血圧が下がったかどうかだけが大切なのでははく、たとえば今50歳の人だったら、60歳や70歳になったときに心筋梗塞になっていない、脳梗塞になっていない、そして健康でいることを目標に飲む薬なのです。

そしてこれは高血圧に限らず、コレステロールを下げる薬なども同様です。数値が下がったからやめてよいというものではなくて、薬をやめても将来の健康に影響しないかどうか、という点で考えなくてはいけないのです。長く飲む薬には大事な目的があるのです。


薬をやめる前には本当にやめてよいのかよく相談を

もし今あなたが、またはあなたのご家族が、なにか薬を飲んでいて、その薬をやめたいと思っていたとしましょう。

まずやめるまえに、そもそも何のために飲んでいるのかをもう一度よく確認していただきたいと思います。

10年後、20年後に健康でいるために飲んでいる薬だということを知っておいていただきたいと思います。

そしてそれでも、どうしてもやめたい場合というは病院で医師とよく相談した上で決めるようにしてください。

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まとめ

高血圧の薬を毎日飲むのは憂鬱になることだと思います。しかし、それは未来の自分の健康への投資なのです。

毎日薬を飲むことは決して無駄ではありません。日々つみ重ねることで、必ずそれ以上の価値を持って戻ってくると考えていただければと思います。