こむらがえりの医学|足がつるのは何科にかかるのが正しいか

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足がつった!という経験、皆さんお持ちだと思います。

急激にふくらはぎが痛くなるとともに収縮してしまう現象を、足がつるといったり、こむらがえりと呼んだりするのはご存知かと思います。

そして中には、病院にいく必要性を感じるくらいたびたび足がつるという方もいらっしゃるかと思います。

それでは、こむらがえりで病院にかかろうと思ったら、何科にかかればよいのでしょうか。そして病院にいくと、何をしてもらえるのでしょうか。


こむらがえりは運動、睡眠、妊娠によって起きやすくなる

まず、どういった要因でこむら返りが起きるかを説明していきます。

そもそもこむらがえりは病気でなくても運動、睡眠、妊娠に伴って起こりやすくなります。

一部の筋肉に過度な負担を加えるような運動や、運動前のストレッチが不十分であったり、水分不足や汗をかいて脱水になったりすると起きやすくなることが知られています。

夜間によく起きる理由ははっきりとはわかってはいませんが、やはり日常生活で筋肉に負担がかかっていることが原因ではないかと考えられています。また、筋力が低下しているお年寄りに多いのも特徴です。

妊娠時には体重増加や子宮が大きくなることによって、筋肉に余計な筋肉がかかったり、骨盤の中の血管や神経が押されることが原因と考えられています。

こむらがえり病気のせいで起きることがある

しかしそのような健康な人がこむらがえりを起こすのと異なり、病気によってもこむらがえりが起きやすくなることがあります。

まず、神経の異常を起こす様々な病気によって、こむらがえりが起きやすくなります。

また、腎不全による尿毒症や透析中の方、お酒の飲み過ぎや肝炎などにより肝臓が悪くなって肝臓の働きが悪くなってしまう肝硬変の方でも起こりやすくなります。

さらに甲状腺、副甲状腺、副腎といったホルモンの分泌を行う器官の異常によっても起こりやすくなります。

そしてナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質が乱れてしまうことでも起こりやすくなります。

また、動脈硬化で血管がつまりかけて足への血流が十分でなくなっても起こりやすくなりますし、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアのような整形外科的な腰の病気で歩きにくくなることでも起こりやすくなります。

このようにこむらがえりにはたくさんの原因として考えられる病気があるのです。 頻回に足がつる人は、そういった病気が隠れていないかどうかをまず調べなくてはいけませんので、内蔵や電解質、血管や神経に異常がないか内科または神経内科で、そして筋肉や骨格の問題に関しては整形外科で調べてもらう必要があります。


こむらがえりおさえる薬がある

こむらがえりは発作を起こした時に、発作を起こしている筋肉を伸ばすと自然に早く改善するといわれています。

また、夜寝るときに起こしやすい人は普段からこむらがえりを起こしやすい部分のストレッチをしておくと起こりにくいといわれています。

それでも症状がよくならず、診察と検査の結果、前述のような病気が隠れていない、または既に病気の治療を受けているというケースで、あまりに症状がひどい人はこむらがえりを抑える治療を受けることになります。

具体的に頻回のこむらがえりに対して、ビタミンの補充、筋肉を和らげる薬や抗不安薬などが効果があることがあります。

また、漢方薬の中でこむらがえりに有効と言われている薬の一つとして、芍薬甘草湯という薬が挙げられます。

人によって効果の差はありますが、これらの治療をためしていくことで、こむらがえりが起きないように、または起きたときに発作がすぐおさまるようにするのです。

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まとめ

こむらがえりは健康な方でもさまざまな要因で起きやすくなりますが、病気によっても起きやすくなります。

あまりによく足がつるという方は一度内科神経内科、または整形外科で相談することをおすすめいたします。

参考文献)
診断と治療 2006;94(7):103-107
老年医学 2012;50(6):768-769