医者が苦手とする患者さんについて|正直なところの本音の話
いきなりですが、非難されることを覚悟の上言ってしまいますが、患者さんにとって好きなタイプの医師と嫌いなタイプの医師がいるように、医師にとっても苦手なタイプの患者さんがいます。
これは医者も人間である以上しょうがないと思っていただきたいのですが、では具体的にどのようなことで医師は苦手だと感じてしまうのでしょうか。
医師が苦手な患者さんは自分の健康に真剣でない人
性格などは人それぞれで、いろんな方が病院にいらっしゃいます。非常に神経質な方とか心配性の方もいれば、えらく大雑把な方もいらっしゃいます。
しかし、実際のところ医師にとってはべつに患者さんの性格で、好きか嫌いかという大きな問題にはならないです(よほど特殊な方であれば例外はあるかもしれませんが)。
多くの医師が苦手に感じるのは結局のところ、ご自分の健康に対して真剣でない人という表現に集約するのではないかと思っています。
健康のためにという意図が通じないと医者は苦しむ
民間療法やサプリメントをやっているから医師が快く思わないという印象を持たれている方が少なからずいらっしゃいます。
私はそんなことは全くないと考えます。 民間療法やサプリメントをやっている人は、自分の健康に対して非常に気を使っている人が多い印象があります。
自分の健康に気を使っている人は、こちらの話もよく聞いてわかっていただけますし、検査や治療の必要性についてもきちんと話し合うことができます。
また、医者に対して疑い深いのは嫌われるのではないかと思っている方も多いですが、実際のところそういったことは大きな問題にはならないのです。
結局のところ、医師が考えていることは目の前の患者さんの健康のために、または患者さんの病気を治すために何ができるかということに限られます。
ですので、ご自分の健康に対して真剣に考えていない方というのは、この同じベクトル上で会話ができないので、医師は診察室での会話で非常に難渋します。
自分の意思でなく病院に来た人に多い
当然のことですが、健康に対して危機感をもっていない人というのは、無理やり家族が連れてきたとか、会社の健康診断で病院に行くようにいわれたなど、自分の意思でなく病院に来ている方に多いです。
こちらがいくら患者さんの健康を考えて解決策を提示しても、ご本人が自分の健康に興味がないので診察というより説得に終始することになります。
逆に、たとえ患者さんが自分の病気について間違った思い込みをされていても、たとえ効果が期待できなさそうな民間療法にしがみついていたとしても、ご自分の健康を考えている方でさえあれば、診察室で有意義な会話ができると考えています。
まとめ
医師の方も人それぞれなので、この話はお前の個人的な話ではないのかと言われてしまったら元も子もないのですが、いろいろなほかの医師の話から見ても、根底には自分の健康に興味がない人への苦手意識は共通していると思っています。
おそらく、このブログを読んでいただいている時点で、あなたはご自分の健康に対して興味を持たれている方だと思います。ですので、このブログを読んでいただいている方には関係のない話です。あなたは大丈夫です。
本当はこのブログを見ないような方にこの文章を読んでいただきたいのですが、それはなかなか難しいようです。