あなたのためによい医者は?病院経営をする開業医としない勤務医

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私は勤務医なのですが、医者というのは立場によって考え方が変わりうる職業なのだなぁと感じることがあるので、それについて書いてみようと思います。

ある意味、医者の本音的な話です。


経営に関わっているか、雇われているかの違い

医師という職業は、病院経営に関する立場によって、大きく2つに分類できると思っています。

一つは、病院やクリニックの院長をされている人など、いわゆる病院の経営に関わっている医師

もう一つは、雇われている身で病院の経営には関わっていない医師。いわゆる勤務医と呼ばれる医師で、自分はこっちに入ります。

そんなの外から見てもわからないと言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、小さい開業医の院長先生であれば、おそらく経営に関わっているでしょうし、大きな病院であれば経営に関わるような医師が外来などで患者さんに接する機会は非常に少ないと思われます。

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あたりまえですが勤務医の給料は出来高ではない

日本ではほとんどの勤務医の給料は、患者さんの数や検査・手技の数によって変わりません。

勤務医の給料は一般的に経験や専門性によって病院ごとに決定されています。

この分類がどのような意味を持つかというと、経営に関わっている医師は、患者数、薬、検査などが増えたほうが金銭的に得をする状況下にあるということ。

雇われている立場にある勤務医は別に患者さんをたくさん診ようが、処方する薬が増えようが、検査を増やそうが、金銭的に得はしない立場にあるということです。

現在のこのシステムでは、経営に関わる医師が患者さんを診るときに金銭的な利益のためにいらない検査をしたりといった過剰な医療をまねく危険性があります。

または一方で、私はそのような考えで働いてはいないことをあらかじめ断っておきますが、勤務医が患者さんを診るときには金銭的な利益にならないから無駄な検査やくすりは極力省いてしまおうという力が働く可能性があります。


本来は患者さんの満足度が第一であるべき

医療の質、ということを第一に考えると、本当は患者さんのために一番よい治療をすればするほど、医師にとっても利益になるというシステムがもし仮にあれば、医療の質はより高まるのだと思います。

しかし残念ながら今の日本にはそのようなシステムはなく、前述のような状況で医療が行われているのが現状です。

患者さんの満足度を医師の給与に反映するシステムというものがもしあれば一番よいのですが。