骨折は何科にかかるのが正しいか|折れたかもというくらい痛い場合

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骨が折れているかもしれないというときに受診する科についてですが、結論からいってしまいますが、骨折は基本的に整形外科です。

整形外科という名称で、人によっては美容整形手術をする科なのかなみたいに誤解している場合があるようです。

美容整形は形成外科の一分野であり、これについては

整形外科と形成外科と接骨院の違いを正しく知っていますか?

よく患者さんに腰の痛みや肩の痛みについて相談されます。私は内科医なので関節リウマチなど内科的な病気が隠れていないかチェックをしますが、内科でみることのできない一般的な筋肉や関節の痛みは、整形外科に紹介するということになります。

でも説明しておりますので参考にしていただければと思います。

整形外科というのは、運動に関係する体の組織を診る診療科です。よって骨折も整形外科の領域になります。


でも骨折ならすべて整形外科でよいわけでもない

しかしあえて厳密にいうと、一部の骨折は整形外科ではありません。特殊な例というものをここに挙げておきます。

顔面の領域の骨折は、整形外科ではなく、その領域の専門の医師が対応します。

具体例をあげると、頭の骨折脳神経外科になりますし、顔面の骨の骨折は形成外科が対応する骨折です。

また、目の周囲の眼窩という部分の骨折では、顔面なので形成外科が対応しますが、眼球の周囲の損傷があれば眼科が対応することになります。

しかし実際のところ、頭や顔面の骨折を疑うような派手な怪我の場合は、開業医にかかるようなケースは少ないと考えられます。

救急外来で当番医の診察を受けたのちに、必要であればその診療科の医師を呼ぶというケースが多いです。

頭部顔面以外の骨折は基本的に整形外科

基本的に、上記のような特殊な骨折を除いて、手や足、頸椎から腰椎、骨盤などの骨折を専門とするのは整形外科医です。

日中であれば、あまりに痛くて骨折したかもしれないという場合は、まず整形外科で相談するのがよいでしょう。

普通の整形外科の開業のクリニックであれば、レントゲン撮影、処置ギプス固定などの一通りの対応はやってもらえます。

整骨院や接骨院でも応急処置はしてくれるかもしれませんが、レントゲンでの診断や治療行為まではやってもらえません。

また、夜間や休日であれば、すべての骨折が疑われる場合で必ずしも整形外科医が必要というわけではなく、救急の当番医が対応して、レントゲンで骨折を診断して必要な処置を行い、翌日整形外科へというケースもあります。


内臓まで傷が及んでいれば話は少し違います

基本的な骨折は整形外科医が診療しますが、骨折だけでなく内臓まで損傷している重症な例では、整形外科医のほかにその部位の外科医も対応します。

例えば、交通事故などの重傷な怪我で、肋骨骨折だけでなく内側の肺まで傷ついているようなケースでは胸部外科呼吸器外科が対応します。

ほかにも、下半身の外傷で血尿があり、腎臓や尿管、膀胱などの泌尿器の損傷が疑われるのであれば泌尿器科の診療も必要です。

ただ、内臓まで傷が及ぶようなときは、おそらく救急車で救急外来に搬送されているはずであり、自分で判断に迷うようなことなく、専門医が呼ばれて診療するはずです。

ですので、そのような重症な場合に、骨折は何科か自分で判断するケースはほとんどないと思われますので、参考までに知っておいていただければというところです。

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まとめ

上に書いた特殊な例を除いて、骨折したかもというくらい痛い場合は、整形外科で診てもらいましょう。

レントゲンでの診断、骨が折れていれば必要に応じて固定などの処置をしてもらえます。