夜間や休日の病院の探し方|夜間休日当番医システムについて
夜間や休日に病院にかかるとき、どうやって近くのかかれる病院を探せばよいかというのは知っておくべき大切な問題です。
病院検索サイトなどもありますが、今すぐかかれるか、目的とする診療科があるか、というのをピンポイントに探すには効率が悪くなります。
そこで、夜間や休日にどうやって病院を探すかということについて書きたいと思います。
かかりつけの病院があればまず相談
特殊な病気で高度医療機関にかかっているような方、定期的に通っている病院があるような方で、困っている症状がその病気に関係ありそうな場合は、まずそのかかりつけ病院に相談するのが優先順位としては一番です。
救急外来などの休日診療を行っている病院であれば、かかりつけであることを説明すれば夜間や休日でも診てもらえることが多いです。
かかりつけの病院では、カルテなどのこれまでの蓄積された医療情報があるのが、なにより一番の利点です。
実際の経験として、たとえ満床で受け入れができない場合であっても、初期対応後の転院を了承してもらえれば、かかりつけの患者さんは可能な限り受け入れるという体制であることが多いです。
かかりつけ病院に連絡をしたけれども、対応してもらえないという場合に、他の病院を探すことになります。
夜間休日診療は当番制で回していることが多い
かかりつけの病院がない場合、またはかかりつけの病院で受け入れ困難といわれた場合、病院を探すことになります。
しかし夜間や休日に病院を探すに当たり、地域における夜間休日の診療体制というのは、毎日同じではないという問題点があります。
それぞれいくつかの病院が、順番で特定の診療科の夜間休日診療を当番で回しているケースが多いからです。
そのため、以前休日にかかったことがある病院であっても、必ずその日にやっているかどうかはわかりません。
一方で、個別に近くの病院に連絡していくのでは、効率が悪く、時間がかかってしまいますし、ベストの選択にたどりつけない可能性もあります。
また、病院検索サイトが使いづらいのもこの点にあり、夜間休日診療が当番制になっている場合に、そのデータまではこういったサイト上に反映されていません。
そこで自治体や地域の窓口を使う
夜間や休日に病院を探す場合の優先度の高い方法は、病院検索サイトではなく、自治体や地域の窓口を使うことです。
前述の夜間休日診療の当番などの情報を把握している場所に、電話で相談するのが一番手っ取り早いからです。 具体的には、「都道府県名+休日診療」などで検索すると、そういった窓口のホームページにアクセスできます。
具体例として、東京都の例を挙げます。 東京都医療機関案内サービス 各種相談窓口 各地域ごとにこのような窓口があり、インターネット上でこれらのサイトにアクセス可能です。
夜間や休日に受診可能な病院を紹介してくれる窓口の電話番号も載っています。 もしこういった番号があなたの携帯に入っていないのであれば、今すぐ検索をして、ご自身の住んでいる地域の夜間休日診療案内の電話番号を登録しておくことをおすすめします。
119よりも使う頻度は高いはずです。 こういった窓口を使って、最初にその地域の当番医を把握しているところに相談するのが、効率よく病院を見つける上でなにより大切になります。
救急車を呼ぶかどうか迷う場合
夜間や休日で病院を探すという状況よりも切迫している場合、救急車を呼ぶべきかどうかの判断を求められます。
このような場合、「救急車を呼ぶかどうか」ということについての電話相談窓口があります。 地域が限られますが、#7119の短縮ダイヤルで、救急車を呼ぶべきかどうかの相談ができます(東京都では24時間対応となっています)。
この電話相談では、医療従事者が応対し、必要であればそのまま119へ電話をつなぎます。 小児の救急医療に関しては#8000の短縮ダイヤルで相談が可能です(地域によって応対可能な時間が異なります)。
また、こういった医療電話相談では、自分の症状を効率よく伝えるのにちょっとしたコツが必要になります。
医療電話相談を使うときに|あなたの症状の上手な伝え方マニュアル
夜や休日に救急外来にかかろうとするとき、または自治体の医療相談窓口などを利用するときなど、電話で自分の症状を相手に説明しなくてはいけないという状況があります。実際に医師を前にして自分の症状を伝えるのに比べ、相手の顔が見えない電話ではなかなか伝わりづらいことも多く、効率的に本当に自分が伝えたいことを伝えるのは難しいです。そこで、電話で医療相談を行う際の効率的かつ効果的な症状の伝え方を順番に説明します。
コツを簡単にまとめると、自分の性別、年齢から説明を始めて、一番困っていることを最初に伝えてから詳細を説明すると、相手にこちらの状況を効率よく伝えられます。
緊急の判断が必要な場合、こういった電話での相談ですばやく医療者にこちらの状況を伝え、そしてどうすべきか迅速に判断してもらうことは非常に重要になってきます。
まとめ
休日に病院を探す場合、自治体や地域の電話相談窓口を使うことを何より一番優先するべきです。
個々に病院に電話していくのでは、効率が悪く、あまりいい方法とは言えません。
また、いざ必要になってから探すよりも、日頃から自分の住んでいる地域のこういった窓口の連絡先を押さえておくことが大切です。