何歳まで小児科で診てもらいました?小児科と内科の年齢の境目

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小児科って何歳まで診てもらえるのかってご存知でしょうか? 実はこれ、明確な決まりがあるわけではありません。

そして、実際のところはなんと病院によってルールが違ったりもします。 小児科なのか内科なのか迷った経験がある方もいるかと思います。

この小児科と内科の分かれ目について説明していきたいと思います。


一般的に15歳前後が小児科と内科の境目

結論から言ってしまうと、小児科は一般的には、思春期くらいまで、15歳前後までを対象としてます。 また、15歳以上で大人と同じ量を飲む薬が多いことも、この境目がある理由の一つに挙げられます。

しかし実際のところ、小児科は何歳までとか、内科は何歳以上とか、別に法律で決まっているわけではありません。

小児科学会のホームページに、「従来のように15歳までの年齢を上限とするのではなく、今後は成人に至るまでの思春期・青年までを想定すべき」とあります。

ですので小児科学会も、この年齢以上は見ませんという枠を作っているわけではありません。

大きな病院ではルールが決まっていることが多い

総合病院などで、小児科も内科もそれぞれ個別にある場合、病院内で何歳未満は小児科、何歳以上は内科と一応のルールがあることが多いです。

そして「実際の年齢で15歳以上が内科」、とか「中学校を卒業していれば内科」、のように一定のルールがあっても、病院ごとに少し異なることもあります。

しかし病院のこの年齢の決まりは、あくまで初診でかかったり、救急車で運ばれたりした場合に、どちらの医師が診療するかを迅速に決めるという目的もあります。

ちなみに、怪我で整形外科にかかる場合や、皮膚の問題で皮膚科にかかるという場合などは、あまり年齢制限を気にする必要はありません。

下の記事により詳細に説明しておりますので、ご参照いただければと思います。

小さい子供の怪我は何科の病院につれていけばいいの?

子供は怪我をして当たり前といっても、もし怪我をしてしまったら必要に応じて医療機関に連れていってあげなくてはいけませんね。先日患者さんに聞かれることがあったのですが、子供の怪我は何科に連れて行けばよいのかご存じない方がけっこう多いようです。結論から言ってしまうと、怪我であれば大人か子供かに関わらず、怪我をした体の部位に対応する外科系の診療科が対応します。

上の記事にある大まかな受診科の表をこちらにも貼っておきます。

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整形外科、皮膚科、眼科などの専門科は小児までを診察対象としています。また、もし対応が難しいという場合、その診療科の中で小児領域を専門にしている医師がいれば紹介されるということになります。


そのまま小児科に通い続ける人も多い

小児科の特有の病気をお持ちの方(生まれつき心臓に特殊な奇形があるなど)で、幼少時から小児科にかかっている場合、大人になってもそのまま小児科に通うケースが多いです。

主治医が患者さんのことをよく把握しているので、継続して診ることが患者さんにとって良いと考えられる場合が多いからです。

病気によっては途中で小児科から内科に移る人もいますが、そういった小児期からの病気を診れる内科医がまだまだ少ないという問題もあります。

子供と大人は別の生き物?

私は内科医ですが、私から見て子供の診療というものは、想定しなくてはいけない原因など、大人の場合とまったく異なります。

逆に小児科医の知り合いなどが、大人と子供はまったく別の生き物だと言っているのもよく聞きます。 幼児期だと大人と違っていろいろな感染症にかかりやすいですし、逆に大人だと加齢の影響からくる病気の頻度が上がってきます。

年齢で明確に線を引くのは難しいですが、一応このあたりの年齢を境に、かかる病気の頻度も変わってくるので、経験的に決まっているというのが現状です。

しかし、15歳以下であっても、大人に多い病気でその専門医が内科であれば、内科医が小児科医から連絡を受けて診療することも実際あります。

逆に、15歳以上で内科にかかっても、子供に多い病気で小児科にその専門の医師がいれば、小児科医が連絡を受けて診療するということになります。

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子供と大人移行期を診る体制

この小児科と内科の境目の年齢の人を、専門的に診るという体制が、現在のところ整っていないとも言えます。

近年では医学の進歩により、以前は助からなかったような子供の病気も治療できるようになってきています。 素晴らしいことに、そういった患者さんが長生きできるようになり、その数は増えている傾向にあります。

そして現実に、子供のころからの病気を抱えた大人の患者さんを専門に診る医師の必要性が、重要視されるようになってきています。

また、社会的体制の面でも、例えば小児慢性疾患の医療費助成の制度が、20歳未満という決まりになっていることも、問題になってきています。

まとめ

病院によってはルールが決まっていたりもしますが、小児科と内科には明確な境目が法律で決まっているわけではありません。

一般的に15歳前後が境目となっていますが、それぞれの科を受診したのちに、病気の種類や、患者さんと主治医の関係などで、個別に変わってくるというのが実際のところです。