肛門が痛いとき、血が出るとき|痔は何科にかかるのが正しいの?

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肛門の痛みなどで、痔で内科に相談来る方はけっこう多いです。 しかし、あまり知られていないようですが、実際のところ痔の専門というと、肛門科消化器外科一般外科になります。

内科でも全く診てもらえないということはなく、座薬や軟膏の処方は可能です。 しかし痛くてがまんできない場合、日々の生活に支障をきたしているような場合では、このような専門科に相談することをお勧めします。


そもそも痔ってなんなの?いぼ痔について

そして「痔」と一言にいっても、実はいろいろ種類があります。 代表的なものとして、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろうが挙げられます。

いぼ痔は、肛門の周囲に張り巡らされた血管が、排便のときに強くいきんだり、長い立ち仕事をしたことなどで、うっ血してふくらんでしまった状態です。

いぼ痔はさらにできた場所によって、外痔核と内痔核に分かれます。 排便時の出血の原因となるとともに、ひどいものでは肛門から飛び出て戻らなくなったりします。

じゃあ切れ痔ってどんなものなの?

切れ痔は、硬い便を出すために、むりやりいきんだりした場合に、肛門の皮膚が裂けてしまう状態です。

排便時の痛みと出血が起こります。慢性的に切れ痔になっている場合、その部分に潰瘍やポリープができて、ひどくなると肛門が狭くなってしまう肛門狭窄を起こすことがあります。


痔ろうってどんなもの?

肛門の奥にある小さなくぼみである肛門小窩から細菌が入り込んで感染を起こして、膿がたまってしまった状態を、肛門周囲膿瘍といいます。

肛門周囲膿瘍では、肛門が腫れて激しい痛みが起こります。膿が肛門から出てくる場合もあり、便がもれたと勘違いする人もいます。

この肛門周囲膿瘍が進行すると、膿を外に出すために、肛門とはべつに皮膚へトンネルができてしまい、この状態を痔ろうといいます。

なんで痔の専門が外科なの?

そもそも肛門科というのは消化器の手術を行う外科の一分野です。基本的に肛門科の医師は外科医ということになります。

ちなみに一般外科と消化器外科はほぼ同じ意味になります。 そして肛門も直腸から続く消化器の一つという扱いになります。

上記のいぼ痔切れ痔で軽度のものであれば、排便習慣の指導や保存的な薬の治療となります。 しかし、いぼ痔や切れ痔であっても重度のものは手術が必要になりますし、肛門周囲膿瘍痔ろうの治療も手術が必要です。

そのため痔は、軟膏などて保存的な治療をしながら、場合によっては、手術をするタイミングはいつか、といった判断が必要になる病気であるため、外科が専門ということになります。

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まとめ

痔の専門は肛門科、消化器外科、一般外科になります。 通院に抵抗があるという方も多いため、なかなか専門科にかからず、進行してからかかる方も多いようです。

最近では専門の診療科であれば、診察の仕方なども、患者さんが抵抗を持たれないよういろいろと改善されています。

肛門が痛い、おかしいという場合は、一度これらの専門科での相談をお勧めします。

参考文献)
医学と薬学 68(6):966-972:2012

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